空き家の掃除方法とポイント|安全に保つための完全ガイド
空き家をきちんと掃除することは、建物を守り周囲の環境を良好に保つことから、非常に大切です。
空き家を掃除をしないで放っておくと、建物がどんどん老朽化したり、火災や不法投棄の原因になったり、犯罪の温床になるリスクがあります。定期的に掃除やメンテナンスを行うことで、こうしたリスクを防ぎ、安全で快適な環境を維持できます。
本記事では、空き家で必要な掃除内容とその手順について詳しくご紹介します。
空き家で必要な掃除内容について
空き家で必要な掃除内容について、それぞれ解説します。
- 郵便物の整理と廃棄
- 害虫・害獣の駆除
- 室内の換気と空気の入れ替え
- キッチンや洗面所の水通し
- カビの除去と水回りの清掃
- 床と壁の掃き掃除と拭き掃除
- 電気・ガス・水道など設備の点検
郵便物の整理と廃棄
空き家の掃除を始める際には、郵便物の整理と廃棄から行います。ポストに溜まった郵便物は空き家であることを知らせてしまうため、防犯上のリスクが生じてしまいます。
溜まった郵便物は定期的に回収し、不要なものは適切に処分しましょう。
害虫・害獣の駆除
空き家では、害虫や害獣の駆除が不可欠です。長期間放置された空き家にはゴキブリやネズミ、クモなどが繁殖している可能性があります。
害虫・害獣を放置すると周囲の住環境にも悪影響を及ぼすため、専門業者に依頼して徹底的に駆除しましょう。
室内の換気と空気の入れ替え
空き家の掃除では、室内の換気と空気の入れ替えが必要です。
長期間窓を閉め切っていると空気が淀み湿気が溜まります。風通しを良くするためには、対角線上の窓を開けるなど、効率的に空気を入れ替えましょう。
キッチンや洗面所の水通し
空き家の掃除では、キッチンや洗面所の水通しも良くしておきたいです。
水が長期間流れていないと、排水管から嫌な臭いが発生することがあります。蛇口を開けて一定時間水を流し、排水管の状態をチェックしましょう。
カビの除去と水回りの清掃
空き家の掃除では、清潔さを保つためにもカビの除去と水回りの清掃が重要です。
特にキッチンや洗面所、浴室などはカビが発生しやすい場所です。再発防止のために徹底的にカビを除去し、防カビ対策を行います。
床と壁の掃き掃除と拭き掃除
空き家では床や壁にホコリが溜まっています。床は雑巾で拭き掃除をし、壁ははたきを使ってホコリを除去します。
特に角や天井付近はホコリが溜まりやすいため、丁寧に掃除しましょう。
電気・ガス・水道など設備の点検
空き家の掃除では、電気・ガス・水道などの設備の点検が欠かせません。
ライフラインが正常に機能しているか確認し、問題があれば専門業者に点検や修理を依頼します。安全に使用できる状態を常に保っておきましょう。
空き家を掃除する方法・手順について解説
空き家を掃除する際には、まず大きな家具や家電製品などの粗大ゴミを片付け、その後ゴミを整理し、適切な道具を準備します。掃除を始める前にしっかりと換気を行い、隅々まで丁寧に掃除することが重要です。
大きい物から片付ける
最初に大きな家具や家電製品、粗大ゴミを片付けます。状態が良ければ売却して現金化も可能です。
大きな物はスペースを占有するため、最初に運び出すことで掃除がしやすくなります。専門業者に依頼したり、家族や友人に手伝ってもらったりすると効率的です。
ゴミを片付ける
空き家のゴミを片付ける際は、住んでいる地域と空き家のある地域のゴミ収集ルールを確認します。
自治体によって分別方法や収集日が異なるため、事前に調べておくことが重要です。専用のゴミ袋が必要な場合もあるので、事前に準備しましょう。
掃除道具を準備する
掃除に必要な道具を準備します。ほうき、ちり取り、掃除機、ハンディワイパー、ぞうきん、スポンジ、洗剤などが必要です。
電気が使えない場合はバッテリータイプの掃除機やクリーニングペーパーを用意しましょう。マスクや手袋も必須です。
換気をする
掃除の前に空き家の換気を行います。湿気対策として窓を開け、空気の入れ替えをします。家具が残っている場合は扉も開けて内部の換気を行います。網戸を閉めて虫の侵入を防ぎましょう。
隅々まで掃除をする
空き家の掃除は隅々まで丁寧に行います。ほうきや掃除機で床を掃除し、ハンディワイパーや雑巾で家具や家電の表面を拭きます。特にホコリがたまりやすい場所を重点的に掃除しましょう。マスクを着用し、清掃後はしっかりと手を洗ってください。
空き家の掃除を業者に依頼すべき3つの理由
空き家の掃除を業者に依頼すべき3つの理由をご紹介します。
プロによる作業効率の高さ
業者に空き家の掃除を依頼するほうが、ご自身で取り組まれるよりも作業効率が非常に高いです。プロの業者は短時間で効率よく掃除を完了する技術と経験を有しています。
特に、重い家具や大きなゴミの処理も任せられるため、高齢者や女性でも安心して依頼できます。掃除後のゴミ処理も業者が対応するため、依頼者は時間や体力を節約できます。
物品の仕分けを確実に行える
空き家の掃除を業者に依頼すると、必要な物と不要な物の仕分けもお願いできます。見積もりの段階で残してほしい物を伝えれば、その指示に従って仕分けを行います。
必要な物だけを残して空き家を整理しながら、断捨離も同時に進められます。仕分けの手間が省けるため、より効率的です。
時間帯や曜日など柔軟に対応
業者は時間帯や曜日に配慮し、柔軟に対応を行ってくれます。ご自身で掃除する場合、ゴミの回収日は決まっており、すべてのゴミを一度に処理できないことがあります。
しかし、業者はその日のうちに不用品をすべて回収してくれるため、すぐに空き家を片付けることができます。1日でまとめて清掃を済ませてくれたり、土日祝日でも引き受けてくれたりするため、非常に便利で安心です。
空き家の掃除を業者に依頼する場合の費用はいくら?
空き家の掃除を業者に依頼する場合、費用は依頼する業者や作業内容によって異なります。以下の表に主な費用相場をまとめました。
間取り | 費用相場 |
1K | 50,000円〜150,000円 |
1LDK・2DK | 150,000円〜300,000円 |
3~4LDK以上 | 300,000円〜 |
臭いが強い場合や非常に汚れている場合は、特殊清掃業者に依頼することが必要です。ゴミ屋敷清掃業者を利用する場合は、ゴミの量やトラックの大きさに応じて費用が変動します。
清掃費用を抑える方法として、こまめに掃除をする、自分でできる範囲の掃除をする、複数の業者から見積もりを取ることが有効です。汚れや害虫の早期対処を行いながら、費用を抑えられます。
また業者に依頼する際は、基本料金に含まれる作業内容と追加料金が発生する作業内容を確認し、自分で行える作業は自分で行うと良いでしょう。
空き家を放置することで発生する5つのリスクとは?
空き家を放置することで発生する5つのリスクをご紹介します。
災害による被害
空き家を長期間掃除せずに放置すると、地震や台風などの災害により被害を受けやすくなります。定期的なメンテナンスが行われないため、建物の老朽化が進行し、地震が発生すると崩壊する危険性も生じます。
また台風によって瓦や建材が飛散し、近隣に被害をもたらす可能性も高まります。
火災の発生・放火
空き家によって火災や放火のリスクが高まります。放火犯にとって無人の空き家は格好の標的となりやすく、落ち葉やゴミが散乱していると火がつきやすくなります。
さらに、空き家内部のホコリが溜まったコンセントがトラッキング現象を引き起こし、火災の原因となることもあります。
不法投棄
空き家として放置した状態が続いてしまうと、不法投棄が行われるリスクが高まります。
無人であることから不要品を持ち込んで捨てる人が現れ、一度不法投棄が始まると、次々とゴミが増えていきます。ゴミが積み重なると、周囲に悪臭を放ち、近隣住民にとって大きな迷惑となります。
犯罪に利用される
空き家は普段は人が寄り付かない場所のため、犯罪に利用されるリスクがあります。無人の建物は犯罪者にとって隠れ家として最適であり、窃盗や違法行為の拠点となりやすいです。
また不審者が滞在しやすくなることで、地域の安全が脅かされ、周囲の治安が悪化するリスクも生じます。
特定空き家に指定される
特定空き家に指定されるのも懸念点です。特定空き家に指定されると、固定資産税が大幅に増額される場合があります。
倒壊の恐れや安全上の危険が高いと判断されると、行政から指導や勧告が行われ、最終的には所有者に多額の費用負担が発生することがあります。
まとめ
空き家を放置すると、多くのリスクが発生するため、定期的な掃除とメンテナンスが重要です。
災害による被害、火災や放火、不法投棄、犯罪利用、特定空き家に指定されるリスクなどを防ぐためには、空き家の管理が欠かせません。適切な掃除手順に従い、大きな家具やゴミを片付け、換気や設備の点検を行うことで、空き家を安全で清潔な状態に保てます。
プロの業者に依頼することも有効な手段であり、効率的に空き家を管理する方法として検討する価値があります。空き家の掃除で困っているなら、専門業者へ無料相談や見積もりを行ってみてはいかがでしょうか。
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