ガス衣類乾燥機、費用で損しない選び方とは?電気式との違いも徹底比較
ガス衣類乾燥機は、洗濯物をサッとふんわり乾かしてくれる頼もしい存在として、じわじわ人気が高まっています。
ただ、購入前には「本体価格はどれくらい?」「工事って必要?」「ガス代は高くならない?」といった費用面が気になる方も多いかもしれません。
また、電気式との違いや使い心地の違いも含めて、事前に知っておくと安心です。
本記事では、ガス衣類乾燥機にかかる費用や特徴について、やさしく解説していきます。
ガス衣類乾燥機って実際どう?まずは特徴をチェック
ガス衣類乾燥機ってなんとなく便利そうだけど、電気式と何がどう違うのか、よく分からない…という方も多いかもしれません。
まずは使い心地や特徴の違いを、やさしく整理してみましょう。
電気式とどう違う?使い心地をざっくり比較
衣類乾燥機には、大きく分けて「電気式」と「ガス式」の2タイプがあります。
どちらも洗濯物をしっかり乾かしてくれますが、使い心地や乾き方にはちょっとした違いがあります。
ここでは、それぞれの特徴をわかりやすくまとめてみました。
▼乾燥方式の違い
•電気式:主に「ヒーター式」と「ヒートポンプ式」があり、温風を循環させて乾かします
•ガス式:都市ガスやプロパンガスを使い、高温の風で一気に乾かします
▼使い心地を簡単に比べると…
比較項目 電気式(ヒートポンプ式) ガス式(乾太くんなど)
乾燥時間 ゆっくり(約2〜3時間) とても速い(約1時間)
仕上がり しっとりめ・やさしい乾燥 ふんわり・パリッと感が強い
衣類への負担 少なめ(低温乾燥) ややあり(高温乾燥)
ランニングコスト 節電しやすいが時間がかかる 時間が短い分ガス代も抑えやすい
設置の手軽さ コンセントがあればOK ガス栓や排気設備が必要
比較項目 | 電気式(ヒートポンプ式) | ガス式(乾太くんなど) |
---|---|---|
乾燥時間 | ゆっくり(約2〜3時間) | とても速い(約1時間) |
仕上がり | しっとりめ・やさしい乾燥 | ふんわり・パリッと感が強い |
衣類への負担 | 少なめ(低温乾燥) | ややあり(高温乾燥) |
ランニングコスト | 節電しやすいが時間がかかる | 時間が短い分ガス代も抑えやすい |
設置の手軽さ | コンセントがあればOK | ガス栓や排気設備が必要 |
電気式は、設置が簡単で、どこでも使いやすいのが魅力です。
一方、ガス式は乾燥がとても早く、洗濯物がふわっと仕上がるのが嬉しいポイントです。
それぞれに良さがあるので、家の設備や生活スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
時短が魅力!乾燥が速くて家事がラクに
ガス衣類乾燥機の一番の魅力は、なんといっても乾燥がとっても早いことです。
例えば、約6kgの洗濯物を乾かす場合、電気式のヒートポンプタイプだと3時間近くかかることもありますが、ガス式なら約1時間ほどで乾きます。
ガスの力で100℃近い高温の風を作り出し、一気に水分を飛ばせるのです。
洗濯の回数が多いご家庭や、忙しく過ごしている共働きの方にとっては、家事の時短につながるポイントです。
天気に左右されずに、朝に洗ってお昼前にはすっきり片づけられるのも助かります。
ふんわり仕上がる?使って分かる気持ち良さ
ガス衣類乾燥機は、乾燥したあとの“ふんわり感”を重視したい方にもぴったりです。
高温の風で乾かすことで、繊維が根元から立ち上がり、タオルや衣類がふっくらとやわらかく仕上がります。
特に、厚手のタオルやパーカーなどでは、その違いがよりはっきり感じられるはずです。
電気式のヒートポンプタイプもやさしい温度で乾かすので、生地が傷みにくいという良さはありますが、ふんわり感はやや控えめに感じられるかもしれません。
毎日気持ちよく洗濯物を使いたいという方には、ガス式の仕上がりが気持ち良く感じられるでしょう。

ガス衣類乾燥機の導入前にかかる費用は?
ガス衣類乾燥機を取り入れるときは、本体代に加えて工事費などの初期費用も見ておくことが大切です。
どんな費用がかかるのか、まずはざっくり確認してみましょう。
本体+設置費はいくら?
ガス衣類乾燥機を導入するときは、本体価格に加えて設置にかかる工事費も見ておく必要があります。
特に人気の「乾太くん」シリーズは、容量や機能によって価格に幅があります。
本体価格の目安(乾燥容量別)
タイプ | 乾燥容量 | 価格の目安(税込) | 特徴 |
---|---|---|---|
スタンダードタイプ | 約3〜5kg | 約7万〜14万円 | シンプルな操作と基本機能 |
デラックスタイプ | 約6〜9kg | 約10万〜20万円 | 静音性・除菌・スマホ連携など多機能 |
機種によっては、販売店のキャンペーンなどで2〜3割引になることもあるため、購入先はしっかり比較するのがおすすめです。
設置工事費の目安
設置工事では、以下のような作業が必要になります:
•ガス栓の増設や延長(必要に応じて)
•排湿用の穴あけ工事と配管の設置
•専用設置台の取り付けと転倒防止
•配送・設置・試運転・旧機器の処分(交換の場合)
工事内容 | 新規設置の目安 | 交換設置の目安 |
基本工事費 | 約5万〜22万円 | 約5万〜11万円 |
追加工事が必要な場合 | 別途数千〜数万円程度 | 基本的に不要だが状況による |
戸建てで、ガス配管が既に設置されているご家庭では工事費も抑えやすいですが、マンションやオール電化住宅では設置できない場合もあります。
設置前に要確認!排気・ガス栓・設置スペースの3点チェック
ガス衣類乾燥機を導入する前には、次の3つのポイントをチェックしておくと安心です。
排気ができる場所があるか
乾燥中に出る湿気を外に逃がすため、排湿管を通す穴を壁に開ける必要があります。そのため、室外に排気できる場所が確保できるかを確認しましょう。
ガス栓が近くにあるか
ガス式乾燥機を使うには、ガスの供給が必要です。設置したい場所の近くにガス栓がない場合は、増設工事が必要になることがあります。
設置スペースは足りているか
本体はやや大きめで、専用台の上に置くことが多いため、縦にも横にも余裕があるかどうかを見ておきましょう。特にマンションなどでは、サイズや排気の問題で設置が難しいこともあります。
排気・ガス栓・設置スペースの3点を事前に確認しておくことで、スムーズな導入につながります。
不安な場合は、設置経験のある業者に一度相談してみるのがおすすめです。
ガス衣類乾燥機の維持費は高い?毎月のガス代と節約のコツ
ガス衣類乾燥機ってラクそうだけど、ガス代がどのくらいかかるのかはちょっと気になりますよね。
毎月の目安や、ちょっとした節約のコツも知っておくと安心です。
1回あたり・毎月のガス代の目安はどのくらい?
ガス衣類乾燥機を使うと、どのくらいのガス代がかかるのか気になりますよね。
実際のところ、1回あたりのコストはそれほど高くありません。
例えば、5kgの洗濯物を乾かす場合の目安は以下の通りです。
使用ガス | 1回あたりのガス代(目安) |
---|---|
都市ガス | 約40〜46円 |
プロパンガス | 約39〜70円以上 |
※ガス料金は地域や契約内容によって変わります。
さらに、電気代も少しかかりますが、1回あたり約5円程度とごくわずかです。
1日1回使うと、1か月(30回)で:
•都市ガス:約1,200〜1,400円前後
•プロパンガス:約1,200〜2,100円前後
乾燥機を毎日使っても、思っていたよりランニングコストが抑えられることが分かります。
都市ガスとプロパン、どっちが安い?
同じ乾燥機を使っても、「都市ガス」と「プロパンガス」ではガス代に差が出ることがあります。
都市ガスの特徴
•全国的に料金が安定している
•1回の乾燥で約40〜45円が目安
•一般家庭ではコストを抑えやすい
プロパンガスの特徴
• 地域や業者によって料金差が大きい
• 安い契約なら約39円で済むことも
• 高い契約では1回70円以上になる場合も
ポイント:プロパンガスでも「適正価格の会社」と契約すれば、都市ガスとそれほど変わらない費用で使えることがあります。
ガスの種類だけで判断するのではなく、契約先の見直しも大切です。
電気式乾燥機と比較すると、ランニングコストはお得?
ガス式の乾燥機は、電気式と比べて「早く乾く」だけでなく、「光熱費も抑えやすい」のが特徴です。
実際にどのくらい違うのか、見てみましょう。
乾燥機の種類 | 乾燥時間 | 1回あたりのコスト(目安) |
---|---|---|
ガス式(乾太くん) | 約52分 | 約63円(LPガスの場合) |
電気式(ヒーター式) | 約280分 | 約125円 |
電気式(ヒートポンプ) | 約160分 | 約72円 |
ガス式は…
•乾燥時間が短く、朝の家事がスムーズ
•使用回数が多い家庭ほど節約効果が出やすい
•故障しにくく、長く使いやすい
毎日使うものだからこそ、時短と節約の両方が実現するガス式は、コスト面でも心強い味方になってくれそうです。

ガス衣類乾燥機を買う前に知っておきたいポイント
ガス衣類乾燥機を取り入れる前には、置く場所やガスの設備、普段の洗濯の量なども見ておきたいところです。
後から困らないように、気になる点をチェックしておきましょう。
設置スペースやガス栓が無いと工事が必要になることも
ガス衣類乾燥機を使うには、あらかじめ設置スペースやガス栓の有無を確認しておく必要があります。
本体はやや大きめなので、ガス衣類乾燥機を置くための広さだけでなく、排湿ダクトを通す穴や屋外への湿気の逃がし口も必要です。
設置場所の近くにガス栓がない場合は、ガス管の延長工事などが必要になることもあります。
また、多くの家庭では専用の台に載せて使うため、床の強度やコンセントの位置なども確認しておくと安心です。
マンションやアパートでは、ガス衣類乾燥機の設置ができないケースもあるため、事前に調べておくとスムーズです。
洗濯量が多いと、ガス代が思ったよりかさむことも
ガス衣類乾燥機は、1回のガス代が40〜46円程度と比較的安めですが、使用回数が多いと月の合計が大きくなることがあります。
例えば1日2回使うと、月60回でガス代が2,000円以上かかることも考えられます。
プロパンガスを使っている場合は、1回70円以上かかることもあり、さらに金額が上がる可能性もあります。
電気代はわずかですが、合わせるとそれなりの出費になるため、洗濯の頻度が多いご家庭では、ランニングコストを意識しておくとよいでしょう。
一人暮らしだと、コスパに見合わないケースも
ガス衣類乾燥機は高性能ですが、洗濯回数が少ない一人暮らしの方には、コスト面で合わないこともあります。
本体に加えて設置工事も必要なため、合計で10万円以上かかるケースが多く、使用頻度が少ないと元が取りづらくなります。
また、ワンルームなどでは、設置スペースの確保が難しいこともあります。
週1〜2回の洗濯なら、電気式やコインランドリーで十分という考え方もあるため、ライフスタイルに合わせて慎重に検討するのがおすすめです。
思った以上に便利!衣類ガス乾燥機のメリット
ガス衣類乾燥機には、ただ乾かすだけじゃない、ちょっとうれしいポイントがいろいろあります。
毎日の洗濯が少しラクになったり、使い心地がよくなったりする場面も増えてきます。
忙しい日でもすぐ乾く!朝の時短にピッタリ
ガス衣類乾燥機は、電気式に比べて乾燥時間が短く、忙しい朝にも活躍します。
例えば、5kgの洗濯物なら、約1時間ほどでしっかり乾燥できるため、朝のうちに洗って、出かける前に片づけまで終えることも可能です。
天気に左右されずに使えるので、洗濯の予定も立てやすくなります。
洗濯物が多い家庭や共働きの方にとって、朝の家事時間をぐっと短縮できるのは大きなメリットです。
部屋干しのニオイや花粉の心配がなくなる
部屋干しで気になるのが、生乾きのニオイや湿気、外干しでは花粉や黄砂などの付着です。
ガス衣類乾燥機は高温の風で素早く乾かすため、雑菌が増えにくく、ニオイも抑えやすくなります。
室内干しが不要になることで、花粉やホコリが衣類に付く心配もありません。
天候や季節に関係なく、洗濯物を清潔に保ちやすくなるのはうれしいポイントです。
タオルがふんわり仕上がって毎日ちょっとうれしい
ガス衣類乾燥機は、高温の風で繊維を立たせながら乾かすため、タオルや衣類がふんわり仕上がります。
厚手のバスタオルもゴワつかず、やわらかな手ざわりに。柔軟剤を使わなくても自然にふっくらするため、肌が敏感な人にもやさしい乾燥方法です。
毎日使うタオルや衣類の質感が変わると、日常のちょっとした満足感につながります。
まとめ
ガス衣類乾燥機は、忙しい毎日でも使いやすく、洗濯の仕上がりが心地良くなることから、日々の暮らしをより快適にしてくれます。
設置費用やガス代などの費用面は気になるところですが、生活スタイルに合えば便利さをしっかり実感できるはずです。
無理なく続けられるガス衣類乾燥機の使い方を、日々の暮らしに合わせてじっくり検討してみてください。